平成18年第1回定例会一般質問 議会
◯委員長  ただいまから予算等審査特別委員会を開会いたします。
 それでは、これより質疑を行います。
 まず、昨日に引き続き、第16号議案平成18年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中、歳出第7款土木費、第11款災害復旧費外についてであります。
 みらい仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
            〔郷湖健一委員、質疑席に着席〕

◯委員長 発言を願います。

◯郷湖健一委員  私は、第7款土木費そしてまた第4項、ここの予算は390億円余であります。そういう中で第2目、第3目、第5目、第7目、それぞれ関連をいたしまして質問をさせていただきます。
 まず、私は一般質問でも申し上げましたとおり、泉パーキングエリアスマートインターチェンジ社会実験についてお伺いをいたします。この実験は、仙台宮城インター周辺や泉インター周辺における自動車交通を分散化し、慢性的な交通渋滞を緩和し、あわせて黒川医療圏から仙台医療圏への搬送アクセスや、地域産業の掘り起こしにあると私は認識をいたしております。このスマートインターチェンジは社会実験でありますから、例えば利用者が極端に少ないということになれば閉鎖もあり得るということになると伺っておりますが、その場合インターチェンジの存続はどうなるものか、まずお伺いをいたしたいと思います。

◯道路計画課長  社会実験後のインターチェンジの存続でございますが、現段階におきましては存続に関する国からの条件がまだ示されておりませんが、社会実験の結果、一定程度の利用がある場合には恒久的なインターチェンジとして存続することになるものというふうに考えております。しかしながら、それを下回る場合には他都市の社会実験の例を見ますと、休止もしくは廃止となっている事例がございます。

◯郷湖健一委員  次に、今言われたとおり、多くの方々に利用していただくという条件が整わないと、あるいは利用率を向上させるためのさまざまな取り組みが必要かと存じます。まずスマートインターの利用率を高める上で、市当局としてETCの普及並びに高速道路の利用促進に向けた広報あるいはPRを、今後どのようにしてPRをしておられるのか、その考えをお聞かせ願いたいと思います。

◯道路計画課長  広報PRについてでございますが、仙台市、国、東日本高速道路株式会社、地元経済等で構成される社会実験協議会が主体となって進めることとしております。その構成メンバーがそれぞれの役割分担のもとに協力をしながら、市政だよりでありますとか、国、市などのホームページやラジオ等のさまざまなメディアを活用いたしまして、ETCの普及並びに高速道路の利用促進に向けた広報PRに努め、社会実験の成功に向けた取り組みを推進してまいりたいというふうに考えております。

◯郷湖健一委員  一つの参考例などを申し上げますと、非常に道路交通網が発展をしまして、非常にまちづくりが推進されたという報道がなされております。ちょうど隣の県の福島の西郷村の人口増について、3月3日に河北新報に掲載されております。この村は、1960年代高度成長には人口が減っておったというような状況であります。そういう中で1970年以降は一貫して人口がふえ続け、昨年2005年度では4.6%というすばらしい人口増を見ております。これはやはり仙台で申し上げましたら4万6000人もふえるということにも換算されますが、そういう中で現在は1万9498人であります。まさに日の出の勢いだというふうに言われております。幸い非常に財政面では市税、固定資産税、事業税が大幅にふえまして、国の交付団体になったということが報道されております。これは東北自動車道白河インターの近くでございますから、当然この村にあるわけでございますけれども、それからあわせて新幹線白河駅が設置されたと。こういう中でこういうすばらしい人口増を見ておられる。あわせて企業誘致を的確にとらえて、産業の振興を図っているということでございます。これらの結果について何か御所見があればお伺いをいたしたいと思います。

◯建設局長  本市の場合を例にとりましても、昭和47年に東北縦貫道が開通、さらには昭和50年代の半ばに東北新幹線というものが開通したわけでございますけれども、そのことによりまして企業の立地ですとか、あるいは都市機能の集積、さらには文化芸術など多方面にわたりまして極めて大きなインパクトを与えまして、本市の発展に少なからぬ寄与をしたものというふうに考えております。

◯郷湖健一委員  まあ、そういう認識で非常に都市づくりには欠かすことができない、またそれが設置されたことによってなお一層いろいろと産業の振興とか、交通利便性を受けてまちづくり、こういうことになろうかと思います。そういうことでぜひ泉にも新しいインターチェンジができるわけでございますので、その辺をとらえて的確に整備を図っていただきますように期待をいたしておるところでございます。
 次に、都市計画道路の整備について数点伺いたいと思います。まず、国道4号線仙台バイパスに接する八乙女折立線並びに根白石線についての概要については、さきの一般質問でも行っておりますが、南光台ゴルフガーデン跡地からバイパスまでの区間の宮沢根白石線について、用地買収の進捗状況と今後の計画についてどのように考えておられるのか。また、丘陵部である南光台地区の鶴ケ谷国見線との交差点については、どのような工法で道路整備を行ってまいるつもりなのか、お伺いをいたします。

◯北道路建設課長  宮沢根白石線につきましては、国道4号仙台バイパス接続部を除き、用地はすべて完了しております。残りの用地につきましては、平成18年度の早い時期に具体的な交渉を進め協力をいただくことになっております。また、宮沢根白石線と鶴ケ谷国見線の交差構造につきましては、高低差が大分あることから宮沢根白石線の一部を将監トンネルのような掘割式の構造で計画をしております。

◯郷湖健一委員  この路線上に北側に道路があるわけでございますが、これは松陵団地から松森にある宮城県運転免許センター内を通りまして、七北田川を渡ってバイパスまで通じる区間の計画は、今後どのようになっているのかお聞かせ願いたいと思います。

◯北道路建設課長  宮沢根白石線につきましては、現在事業中の4号バイパス以南の区間について早期の完成をさせることを最重点的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。お尋ねの区間につきましては、当面新規事業の立ち上げは困難なものと判断をしております。

◯郷湖健一委員  今のところは計画がないということでございますが、今の現状を見ますと非常にいろいろなショッピングセンターあるいはコロナワールドとか、いっぱいこれから立地が推進して今、盛んにやっております。そういうことになりますと、やはりあの道路だけでは交通量をさばくことができないのではないかというふうに考えておりますので、鋭意前向きに検討していただくように、この件についてはお願いをいたしたいと思います。
 次に、県道泉塩釜線の整備についてであります。この路線は、松森工場建設にあわせ急ピッチで整備が進められております。既に4車線化が一部完成している部分もありますが、免許センターから西側が現在工事中でもあります。4号バイパスまでの完成が強く待たれるところでございますが、この間の用地取得は完了したのか、どのような状況になっているのか。また、完成はいつごろになるのか、お伺いをいたしたいと思います。

◯北道路建設課長  お尋ねの区間につきましては、既に2車線で運用されておりますが、慢性的な渋滞が生じていることから平成15年度より4車線化の拡幅事業に着手をし、整備を進めておるところでございます。用地の取得状況につきましては、現在94%の取得率となっておりまして、残りの2件につきまして現在鋭意交渉中でございます。完成時期につきましては平成18年度を目指して頑張っているところでございます。

◯郷湖健一委員  さらにこの道路の泉中央側に入った区間のバイパス交差点についても、免許センター側の4車線化にあわせた改良が必要かと考えておりますが、この対応についてどのように計画されているのか、お伺いをさせていただきます。
◯北道路建設課長  国道4号仙台バイパスの交差点のお尋ねの泉中央側につきましても、用地買収はすべて完了しております。現在工事発注をしておりまして、右折レーンの延伸等の整備を行いながら、これも平成18年度の完成に向けて取り組んでいるところでございます。

◯郷湖健一委員  次に、ただいま申し上げました道路の泉中央から泉総合運動場までについてでありますが、現在の2車線のままでは泉体育館などの公共施設やパークタウン方面へのアクセス向上は図れないものだと考えておりますが、この区間の4車線化はどのような形で計画になっておるのか、スケジュールもあわせてお伺いをいたします。

◯北道路建設課長  泉中央から泉総合運動場までのこの区間につきましては、4車線で計画をしておりまして、平成17年度に地元説明会を開催いたしました。現在は測量調査、設計を行っているところでございます。この区間は高校生等の自転車通行も多いことから、自転車歩行者道路を設置するなど、地域の実情に沿った整備を行ってまいりたいというふうに考えております。

◯郷湖健一委員  次に、東仙台泉線についてお伺いをいたします。当局が東仙台泉線については、平成19年度平面交差を実現すべく鋭意工事を進行しているところであります。地域住民として朝夕の卸町方面への通勤の利便性、時間短縮、オープン病院への移動アクセス等、一日も早い整備を一日千秋の思いで心待ちにいたしております。開通の時期をいつごろと考えているのか、お示し願いたいと思います。

◯北道路建設課長  お尋ねの仙台オープン病院から国道4号仙台バイパスまでの区間につきましては、現在既存市道のつけかえ及び下水、水道等の地下埋設工事を発注しております。完成につきましてはお話ありましたように、平成19年度の完成に向けて事業を進めてまいりたいというふうに考えております。

◯郷湖健一委員  それでは、最後になりますが、国道4号線仙台バイパスの城前大橋交差点から利府街道山崎交差点までの6車線化拡幅についてお伺いをいたします。第1期の国道45号苦竹交差点から山崎交差点までの6車線化は、間もなく整備完了を迎えることとなっております。今の渋滞状況を見ますと、鶴ケ丘団地入り口、つまり東仙台泉線との交差点付近まで大変車が渋滞を来しておる実情でございます。これはただいま上り方面3車線化は開通をいたしておりますが、やはり第2弾として山崎交差点から東仙台泉線との交差部分まで順次拡幅工事を進めていかないと、本格的な交通渋滞の解消はできないものと考えております。この道路は本市の幹線道路ネットワーク上極めて重要な路線でありますので、本市としてもこの件について早急に国に働きかけをし、いわゆるアクションを起こす必要があると思いますが、当局の考えをお聞かせ願いたいと思います。

建設局長  国道4号仙台バイパスの6車線化拡幅についてでございますけれども、この路線につきましては、本市の骨格幹線道路のうちの重要な市街地環状道路ということで位置づけておりまして、また御指摘の区間につきましての拡幅整備につきましては、交通渋滞の緩和解消を図り、円滑な交通を確保する上でも大きな意味を持つものと認識しております。私も朝晩よく通ることがあるんですけれども、渋滞はかなり深刻でございまして、苦竹利府街道間の6車線化が18年度末には完成するということで、非常に喜ばしいことと受けとめております。しかしながら、この渋滞の現状というものを見ますと、区間の北への延伸、今おっしゃられました東仙台泉線までの事業展開というものが不可欠ということで考えておりまして、国に対しましては週明けにも6車線化事業の平成18年度着手につきまして働きかけてまいりたいと考えております。